議席数に応じた中元すず香

断念の美学/未来を捨てた数だけ人は輝く

好きなら好きと言ひ給へ

子供のころから、好きな女には面と向かって好きだと言うタイプである。っていうか、そういうふうに言えない人間が、どうしてそう言えないのか、言わないのかがわからない。私はやっぱりちょっと頭が弱いところがあるのかもしれないが、会社勤めをするようになってもそういう性癖は変わらなかった。それで何かトラブルが起きるかというとまったくそんなことはなくて、おれとしてはただ好きだああ好きだ大好きだという事実を述べるだけで特に何か見返りを求めるわけではないので、「ああこの人バカなんだな」とか「ちょっと弱いのかな」と思われたとしても、少なくとも人間関係の風通しはよくなる。バカかもしれないけど危険はないなと判断されれば、それ以降はとっても親切にしてもらえるので、こっちはゴキゲンである。場合によっては向こうからも好かれてるケースがあり、そんなときには、殺伐とした世情の中にも潤いのある毎日が待っているのだ。

どっちに転んでも、陰湿なストーカーよりはマシだと思うが、なんにせよ相手が存在することだから、必ずしも同じパターンで収まるわけではない。好きだけどなんかイジメてみたい、ボロクソに言ってみたいっていう相手もたしかにいるのである。たぶんそれは、いろんな点で有能で、たいそう魅力的なのに、本人がまったく気づいてなくて、そこんとこだけなんとなく薄ぼんやりしてるタイプであるような気がする。気づかないから見てるほうはイラつく。しかしこれは、お前のことを理解してるのはおれだけだっていう非常に危険な発想に進展しかねないので、注意が必要だ。しかも、そこんとこだけ薄ぼんやりしてるタイプは、そこんとこに自分で気づくと、とたんにイヤな人間に変貌したりすることがあるので、触らぬ神を決め込むのもひとつの知恵かもしれない。

 

考えてみれば、中元すず香にとって最大のイジメは「メタルを演らせること」だったかもしれないから、そういう意味では一つの解ではあったのだろうが、イヤな人間ならぬ「イヤな感じなパフォーマンス」をやる瞬間がときどきあるので、そこんところは薄ぼんやりしていてください

 

BABYMETALなんか超どうでもよくて、中元すず香だけが好きっていう人間は必ず一定数いるはずなのだが、なかなかオモテに出て来ないようだ。何を恐れているのか知らないが、それは君がつかんだ感覚なんだから大事にし給へ。

 

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