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べびーめたる趣味

「ナカモトっていいじゃん」としか言ってないので読む必要ないです

今どきの保護者

 あれだね、注意しないといけないのは、なんか文句言ったりけなしたりすると、それが最終的な断罪みたいに受け取られちゃうことね。コミュニケーションを拒否してるみたいに見えるわけだ。思考とか理解のプロセスをたどってくのがブログだとか言ってみても、読む人はそんなもんに付き合うほどヒマじゃないしね。

 でもそういうプロセスはどうしたって必要ではある。だっておれなんか今でこそ中元すず香にあれだけど、そこに至るまでにどんだけクソミソにけなしてどんだけ呪いの言葉を吐いたかわかんないよ。経験と感情と感性を総動員して、全身で潰しにかかったからね。そんなことは文字にはしなかったけど。

 そうでもしなきゃ理解なんかできないし、それでもエネルギーが跳ね返ってくる対象であって初めて愛情みたいなもんも生まれるわけでしょ。それが対話ってもんだと思う。最初っからあんまり "冷静" に考えるとね、表面的なところで簡単にわかっちゃうのよ。セカンドアルバムだってウェンブリーだって、これはここね、そんでそれはそこ、ここはこういう意図でやってて、ここまでは安全パイでこっからいちおうチャレンジをやってるとか、ピースを嵌めてくのはわりと簡単にできる。

 でもそこはさ、ぐっとこらえて、えもーーーーーションっちゅうものをぶち込んで、グツグツに引っかき回さないと、おれはダメだね。それをブログに書くかどうかは別だけどね。

 

 さっそくだけど、ライブではちっとも面白いと思わなかった「違う」(仮)の掛け金が外れた。ようするにこれはアツイ感じで歌っちゃだめな曲なのね。ちょっとしらっとした無機質な歌い方にすると面白みが出る。ライブでの扱いがむずかしいわけだ。
 あとはそうだな、「シンコペーション」は、BABYMETALの中で「アニメ」の命脈が途切れてなかったことの証明にはなるかな。
 それから「Sis. Anger」は掟破りの傑作と言っていいかと思う。

 

 んー、簡単に認めたらいかん。もう少し引き延ばせ。

 あとさー、もろドリームシアターみたいなのはクサイからおれイヤなんだよ。でもそうやってエスタブリッシュメントにいちいちケンカ売ってんだって考えたらそれもありかもね。

 

 憎しみが愛に変わる日も意外に近いのかもしれん。

 

 ひとつ特記すべきことは、すぅの声がファーストよりも生々しくて若くて、どれをとってもクソ可愛いことであろう*1。きっと老けないタイプの人なんだろうし、同じ天才でも、ぐるぐると悩みながら "進化" していくコルトレーン型じゃなくて、最初っから完成されてるウェイン・ショーターみたいなタイプなんだな。いろんな小細工を身につけて "出来上がっていく" のとは違うみたいだ。

 しかし人間味の出し方はうまくなってるみたいね。自分を開いてこちらに「とん」と一歩近づいてきてるようなところが(下の動画参照)、SU-METALではなく中元すず香が歌ってるように生々しく聞こえる理由なのかもしれない。

  

 自分の中ですぅととことん闘っておいてよかった。

 簡単に惚れるな。惚れたら惚れ抜け。

 転向者のおれが言うことではないぞ。

 


「べびー」のすぅと "大人" 二名でBABYMETALだと私が言うのもわかるだろう

 

 

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――そしてあっという間に飽きましたセカンドはもうほとんど聴いてません。無理に褒めようとしたクロミには、やっぱり無理があった。

 すでに5月の段階でファースト★★★★★セカンドになっていた。この果てしないギャップは開くばかりである。セカンドのガキっぽさに嫌気が差したと言うべきか。3人が子供だったときのほうがコンセプトも表現も大人で、ぬくもりや包容力すらあったのは皮肉なことである。今はなんだか、世界大会に向けて必死になって練習してるチアリーディング部みたいな感じで、それはそれで美しいのかもしれないが、余裕がなさすぎて色気もクソもない。そういうのはスポーツの世界だけにしてほしい。

 

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 外の人間から見ると、「レイト・ショー」や「トゥナイト・ショー」みたいなトーク番組は、巨大な田舎である亜米利加のニオイが鼻につくいや~な世界だけど、昔から音楽については "本物志向" で、特に「トゥナイト・ショー」はジャズ好きにはたまらない思い出が詰まった場所でもある。「レイト・ショー」も、今回みたいにBABYMETALをできるだけ素の状態で見せて、しかもちゃんとフルコーラスやらせるところなんかは、さすがに音楽的な良心が感じられる。そしてホストが "BABYMETAL" という名前を視聴者に向かってまっすぐ発声したことの意味は、とんでもなく大きいのである。

アメリカ流なら「イビーメロ」、イギリス流なら「イビーメツォ」、どっちにしても "BABYMETAL" は口にしたときの音がいい。秀逸な名前を持った便利商品なわけだから、そのうちTIMEかどっかの雑誌に21世紀の発明品として掲載されるに違いない。

 名前の響きがよければ、人の心にも届く。さすがにStephen Colbertがカメラ目線で言う「べいびーめろ」のインパクトは計り知れない。BABYMETALがこんな番組に出たからといって、今ではべつに仰天もしないわけだが、考えれば考えるほど恐ろしい。いつもは自分の記憶や経験とは別の脳内経済特区みたいなところでBABYMETALは生きてるが、たまに現実とリンクさせてみると、本当に「あり得ないこと」が起きている。そして "BABYMETAL, everybody!!" だ。不覚にも涙が出た。このときに想定してるeverybodyの規模と質が違う。こういう番組の司会者の頭の中では、everybodyの射程範囲が文化的にちょっとアッパーの方を向いてるからだ。
 最後の菊地さんの可愛さも殺人的だった。これは効いた。こういうときの菊地さんの殺傷力はやっぱりさすがですね。万単位の人間を屠ったな。しかし知らない視聴者は "アルバム『金属耐性』" ってなんのこっちゃだな。
 YouTubeに来年のスーパーボウルはBABYMETALだーっていうコメントがあったが、あながちホラ話でもなくなってきた。巨大な田舎の巨大なクソイベントにBABYMETALか。生きてれば面白いこともある。かもしれない。

 

 しかし亜米利加のエンタメ界でもこれだけシュールな絵面はなかなかないだろう。永久保存もんである。Stephen Colbertも、モノを手に持って立ってるだけでこれほど反応が得られた(笑いがとれた)ことはないに違いない。アジアから来たガキメタルバンドのレコードジャケットを最後まで離さなかった。ありえない。

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 あまり指摘されていないが、スティーヴン・コルベアは紹介する時、極力「ベビーメタル」と発音している。無論そうしたアドヴァイスを受けたに違いないのだが、きちんと気遣われている事に感銘を受けた。

 BABYMETAL業界では言わずと知れた有名ブログですが、上に引用した部分の意味がよくわからなかったので、礼儀としてコメント欄でいちおう直接質問しました。コメント数が膨大なので回答はもらえない前提だったし、やはり回答はなかったのでこっちに続きを書いておきます。
 記事の字義どおりに、もし本当に日本語で「べびーめたる」なんて言ったら視聴者に通じないし、そんなことは普通のアメリカ人には不可能ですから、この記述は「Baby Metal(ベイビーメタル)」ではなく「Bebby Metal(ベビーメタル)」みたいに発音していたという意味だと推察しました。「あまり指摘されていない」と言うからには、実際にそういう指摘があったんだろうか。
 でもコルベアは当たり前になんのヒネリもなく "BABYMETAL" と言ってます。べつに「気遣い」はありません。気を遣うべきなのは視聴者に対してであり、その点からも「ベビー」と発音することにはメリットがありません
 なんか「こうであったらいいな」っていう願望で、現実を都合よく解釈して話を作ってません?
 こういうことを既成事実みたいにサラッと言われたら鵜呑みにする人も多かろうと思ったら、なんのことはない、実際には上から順にコメントを読んでいっても、くだんの発音に関する記述に関心を持った人や「感銘」を共有した人は一人もいなかった。皆さんピーター・バラカンの発言ですっかりアタマに血が上ったみたいで、ああ今どきの "保護者" ってこういう感じなんだなって思った。ウブな中学生じゃあるまいし、「まがい物」がいったいどこの逆鱗に触れたの? なんか後ろ暗いところでもあるんかい。おれにとっては「バラカン発言」なんかどうでもいいんだよね。昔からバラカン好きだけどね(あのひと昔はロン毛でヒゲ生やしてたんだよ)。まがい物にはまがい物の "芸の優劣" ってもんがあるからな。おれはてっきり、BABYMETALっていうのはマガイモノが正統をコケにする芸なんだと思ってたんだけど。そういうところが面白かったんだけど。

 どっちにしても、関心を向ける方向が最初っからズレてるわけだから、おれのブログに人が寄りつかなかったのも当然だわね。で結局つまんなくなってやめたと。

 本当は喜び勇んで「続・容器の中身」を書く予定でした。でも数だけはたくさん出たインタビュー記事は、当たり前かもしれないけどどれも SU、YUI、MOA っていう役回りから一歩も踏み込んでなくて、せいぜい『小学六年生』(小学館)レベルで、まあ読解力のある大人はそこからいろんなものを読み取るんだろうけど、あいにくおれはそういう腹芸が苦手な無粋な人間なんでね。
 こんなわたしに声をかけてくださった皆さんにはほんと感謝してます。
 あそれからもちろん、BABYMETALのお三方にもお礼を言います。てきとーなことばっかり言いました。でも中元さん大好きです。
 以上です。

(2016.5.5)
 

 

*1:なんか自然に「すぅ」とか言ってるので自分で驚いた。基本的にいつも「中元さん」なので、「すぅは」とか「すぅちゃん」とかほとんど言ったことがない。セカンドアルバムを聴くようになって狂いが生じた。何か中元さんの歌の「タッチ」に変化があったのに違いない。だからつられてこっちも呼び方が変わる。それは、繰り返すが中元すず香本来の人間性を歌にのせる方法を会得したからじゃないだろうか。聴くほうから見ると、中元さんが「近い」のだ。人間味とintimacy=「親密さ」を表現できるようになったんだとおれは確信している。どの歌を聴いても、アタマに「すぅわぁ、」っていう前置きが付いてるように聞こえる

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