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BABYMETALいのち

「ナカモトっていいじゃん」としか言ってないので読む必要ないです

辞書占い

菊地最愛は愛をふりまいて、こちらはその施しをもらって歓喜に打ち震える感じ。中元すず香は自分が磁石になって、見る者から愛を引っ張り出す。衆生の一人として愛を注がれるのが幸せなのか、逆に愛することを許されるほうが幸せなのか。どちらも幸せの形には違いないが、命が燃える思いがしたのは、あとのほうだった。

 

中元すず香 => 新潮国語辞典

新潮国語辞典―現代語・古語

新潮国語辞典―現代語・古語

 

古語と現代語がまったく同列にいっしょくたに記載されている*1。和語と漢語がひらがなとカタカナで書き分けられている。たとえば磔は「はりつけ」、獄門は「ゴクモン」である。その言葉が使われた一番古い文献が載っている。ユーザーに対する媚は一切ないが、有益な知識はたんまり盛り込まれてて、「大人の辞書」と言うのも憚られる、比較するもののない隔絶した文化遺産であり、偏愛するかガン無視するか、どっちかしか選べない。分厚いけど表紙は適度に柔らかくて適度に硬くて、紙の質も理想的で、けっこう重いけど手に持って読み続けられる程度には軽くて*2、開いたときのニオイが格別である。毎日嗅いでいる。

 

 

菊地最愛 => 講談社カラー版日本語大辞典 

やりたいことはわかるしすごくよくできてるし、ありがたいんだけど、そこにあるだけで満足してしまう。こいつをどうにかしてやろうという気が起きない。"GJ" とはもちろんグッジョブの意である*3

 

 

さくら学院中元すず香に対する私の印象は、ひとことで言うと「乱暴な人」である。喋るにしろ歌うにしろ踊るにしろ、過剰で暑苦しくてとっちらかっている。しかしそれくらいの衝動というか表現欲求がなければ伸びしろもないわけだから、金平糖のイガイガの隙間は後で埋めればいいのである。それをとりあえず埋めたのがBABYMETALであり、とっちらかった手足を後ろから糸を引いてつなぎ止めているのが、持って生まれた "品性" であろう。乱暴にもなれないような才能はしょせん小さく終わるし、品性がなければただの無法(やっかい)者である。

 

 

*1:どちらも等しく「日本語」だからである

*2:そういう属性がぜんぶ中元すず香

*3:これを書いた時点では、セカンドアルバムに "GJ!" という曲が収録されることは知らなかった。ただの偶然である。辞書のたたずまいに菊地最愛的なものを感じただけ。

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