べびーめたる趣味 BABYMETAL-minded

普段使いのBABYMETAL/すり減らす女

真ん中の人

 

 

とりあえずタイトルだけ立ててみた。

なんか思いついたら書いてみようか。

 

 

 

 

 

 

ひとつ思いついた。

 

 

 

なんで "SU-METAL" だけ棒が入ってんの。

 

 

 

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そう。それよそれ。

 

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そうそう、それそれ。

 

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ちがうちがう

 

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ソレソレ

 

 

 

 

かまってみたかっただけです。

 

 

 

 

 

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 最愛推しにとって理不尽な事態が起きている理由というのはとっくに判明しておりまして、それはようするにSU-METALの天才が規格外だからなんですが、なにも人が言ってることを鵜呑みにしたわけではありません。物事を理解するには自分で問いを立てて順を追って納得していく過程が必要で、私はさくら学院を含むいくつかのライブ映像をノイローゼになるまでアホみたいにリピートしながらその過程をたどった。最愛ロスをこじらせて錯乱状態になった千日回峰行だったとも言えるが、人生の貴重な時間を無駄にしたのかどうかはわからない。

 

 この女の才能は全力でダメ出しをして全力で潰す価値があるが、おれにそんな力があるわけがない。せいぜいつまんない茶々を入れておのれのバカをさらすしか能があるめえ。いいよべつに。中元すず香が相手じゃどうしようもなかろう。そもそも「紅月」聴いて大泣きした時点で完敗してんだから。

 しかしそれなりに長いこと生きてきて、まさか自分の人生が BABYMETAL「以前」と「以後」に分かれる事態になるとは思わなかった。そしておれの見立てでは BABYMETAL とはすなわち SU-METAL であるから、中元すず香は人生を変えた人物ということになる。あれ?*1

 SU-METALは、歌にしてもどうかするとえらくヘタに聞こえることがあるし、見た目にしてもちょっと普通の美醜の基準じゃ測れない部分があって、全体としては相当に異様であるし、いちいちすべてが過剰で制御が狂っている。不完全のカタマリにも見える。そういういびつな部分が、受け取る側の状態によって美の琴線に触れることもあれば、コワイもの見たさを満足させることもあり、一発逆転の復讐心に点火する素材にもなって、あげくに同じ映像を何十回も見たりするあり得ない現象が起きる。どうもSU-METAL本人としてはBABYMETAL全体で「なんじゃこりゃ」感を演出してるつもりらしいが、なんじゃこりゃなのは中元すず香だけである。そして芸能には、なんじゃこりゃが絶対に必要なのである。

 

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 瞬発力、反射神経、共感能力に優れていて、しかも低レベルの "自我" にとらわれていないから吸収力があってポテンシャルが底無し沼である。自我が突出してないせいかあんまり外見を気にしないところがあぶなっかしいし、他人の自我に対する感度はどうなんだっていうのもあるが、肝心なところであれだけ性根がしっかりしてれば、もうそんなことはどうでもいい。んー、よくはないか。しかし裏を返せば、本物の自我が確立されているからこそ、つまらない我を張る必要がないのだとも言える。そして人間の振幅がデカイ。

 私は自分の直観をすぐには信じないで、盛大に愚鈍にダメ出しをしてダメな証拠集めをみっちりやってから初めて納得するのですが、いいかげんそろそろ認めます。中元すず香さんはとてもいいです

 なにか(なんかぁ)しんみりとaffectionが育ってまいりました。

 純度100%菊地最愛推しであれば、BABYMETALにおけるMOAMETALの存在の大きさをムキになって喧伝するのが常道であろう。しかしそれは無駄な努力というものである。原理的にも実態としてもBABYMETALとはすなわちSU-METALであり中元すず香なのであり、SU-METALの存在は、神バンドやソングライターを含めたチーム全員を合わせたよりもデカイのだ。尊厳がステージの真ん中で屹立してるのである。下から仰ぎ見ることはできても、誰もSU-METALの頭頂部を見下ろすことはできない。思い込みを捨ててBABYMETALの音源を聴き、映像を見ていれば、その事実を受け入れるしかなかろう。菊地最愛が「傑物」なら、中元すず香にはすでに形容詞がない。「偉人」とか「巨星」で足りるのか。「すぅちゃん」でいいや。

 

ある種の冗談から生まれた玉石混淆のカオスであったBABYMETALに、一途なSU-METALが場違いな魂のボーカルを乗っけてしまった。そして中元すず香の「過剰」を呑み込んでいるうちに、いつしかBABYMETAL自体が一途な火の玉になってしまった。今では演出から曲作りまで、中元すず香という機関車にBABYMETALが引っ張られている。ところがこの暴走機関車は、機関車だけにチカラは強いがベクトルが一方向で遊びがない。一途な姿は目も眩むばかりに美しいが、サードアルバムに届く前に燃え尽きないか心配である。これが低レベルの心配であって、そんなものは軽々と越えていくのが中元さんであるなら、何も言うことはありません。

 

 歌手としての中元さんの一番の特徴は、なんと言っても音符のアタマと発声のアタマが寸分たがわず揃ってることですね。普通はもっと揺れがあるし、その揺れによって何らかの色をつけたりする。中元さんにはそれがない。みんなが4分音符や8分音符の幅でとらえているタイミングを、32分や64分ぐらいの "線" で刻んでくる。目盛りが細かくて的を外さない。その精密な目盛りで、一音一音の "音価" を正確に再現しちゃう。音価と言うからには、アタマだけじゃなくて音の終わりが重要になりますが、中元さんはそれもコンマ1ミリの単位でいちいちキッチリ意識している。過剰でやり過ぎですが、歌詞がキレイに聞こえるように感じるのはその精度のおかげでしょう。それがないと、ギミチョコあわだまみたいな曲はマトモな歌に聞こえない。でもなかなかできない芸当だから、町工場の「長年の職人さん」目当てに海外企業が買い付けに来るみたいなことが起きてるわけですね。自分で歌ってみれば誰でもわかることですが、ギミチョコとあわだまの2曲を違和感なく人に聴かせることがどれだけむずかしいか。まずは一つひとつの音価を正確に再現するという大きなハードルをクリアしなければならない。その上で何らかのニュアンスや、曖昧な可愛らしさも加味しなければ面白くならない。こんなヒトデナシな曲を作るほうも作るほうですが、それを形にしてしまったSU-METALが私は信じられません。普通の人間がやるとしたら、厳しい訓練で精密機械のような正確性を身につけて、絶対的な音感とリズム感を確立して、強靭な腹筋を作り上げて、万全の体調で臨まなければならない。気が遠くなりますが、そういう点について中元さんは異常な技量を持っています。その技量を観音さまみたいな、あるいは猫のソマリみたいな優しい声で(観音さまの声は聞いたことがないが)顕現させる。精確でパキパキとしたCrispnessと人の心を慰めるTendernessの両方を、片っぽずつではなく両手で同時に押し出すことができる。それはサクサクとしたコーンフレークにあっためた練乳をぶっかけるようなもので、んなもんクソまずいに決まってるのに、どんどん口に入ってしまう。そんなことができる歌手が世の中にどれだけいるでしょう。しかしここまで「タテの線」が揃ってると、たとえば紅月の出だしを崩して歌っても、"崩して書いた楽譜" を寸分たがわず正確に再現してるみたいに聞こえてしまう。実際そうであるわけで(Unfinished Version)、そこはかなり萎える部分ではありますが、まあ面白い人であることには変わりありません。正確にはヘンな人です。私はこういうヘンな人が好きです。

 

えっとぉ?なんでしたっけ?

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 理知に貫かれた菊地さんの発言も、この破壊力の前ではなすすべもない。いまステージを降りたSU-METALがおとなしくしてるのは、中元さんなりの思いやりなのかもしれんな。

 

 

*1:しかしこの人のせいでいろんな価値観がひっくり返り、この人の何かが私の心を溶かし、いつの間にかこの人がiPhoneのロック画面でピースサインをしている。そして菊地最愛に操を立てた私がヒマさえあれば中元すず香のことを考えているという許しがたい事態が生じているのだ。何よりも頭の中の呼び名が変わった。以前は「すーめた」か「ナカモト」だったのが、今ではなんの躊躇もなく、一瞬たりとも言いよどむことなく、「すず香」と言っている。恥を知るべきだろう。「すぅ太郎」というバリエーションもあるが。

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