SU-METALの割合

 毎日とは言わないが、今でもライブ映像のデロリアンをとっかえひっかえ見ている。そしてYouTubeなどでインタビュー映像なんかもくまなく見ている。いったい何が面白くて眺めてるのかわからないので、とりあえずふだん自分がどこに注目しているのかを確認してみることにした。むろん正確な数値であるはずもないが、できるだけ客観的に自分の視線を観察したつもりである。いったいどのメンバーをどの程度の割合で見ているのか。常に全体がぼんやりと目に入ってるのは当然だが、どこに意識が向いてるかということである。

 

 ■ステージ

 SU ― 75%
 YUI ― 5%
 MOA ― 20%

 ■インタビュー

 SU ― 2%
 YUI ― 18%
 MOA ― 80%

 

 いや、ここは正直に申告すべきであろう。どうせ何の影響もないんだから言っちまえ。

 ■ステージ

 SU ― 85%
 YUI ― 5%
 MOA ― 10%

 

 ようするに、ステージではほとんど SU-METAL しか見ていない
 そしてステージ以外では SU-METAL は存在しないに等しい扱いである。

 もちろん同じ舞台を何十回も見ていれば、わざと一人に注目して見続けることもあるわけで、そうするとYUIMETALの妙な色っぽさやカッコよさ、鋭い体捌きの合間に見せるぐんにゃりとした粘っこい所作に驚いたりもするわけだし、MOAMETALに至っては胸が張り裂ける思いで見るしかない。あの限られた時間の中で、しかも応用の利かないスタイルを強いられながら、よくもまああれだけ愛と人間味をバラバラ撒き散らせるものだ。そしてハートの強さに比例して打撃力もあって、"パンチが重い"。YUIがナイフなら、MOAはスレッジハンマーである。そして昔の映像と比較すると、MOAMETALはダンスの進化が凄くて、それに加えて「あ、疲れて動けなくなってる」とか、どうしたって平静ではいられない。

 それでも、BABYMETALは "芸の形" が最初からSU-METAL中心にできているから、そこに視線が釘付けになるのは作り手の意図のまんまということだろう*1。その中でニッチな部分もちゃんと楽しめるように仕上がっているのは、YUI/MOAの実力のおかげである。ただしSU-METALに目が行く現象には、芸能における異形性の問題が大きく関わっている*2。それは、あらゆる要素を具えているように見える菊地最愛が、優秀だからこそ持ち得ない部分でもある。

 中元すず香という人のことはよくわからないと何度か言ってるが、べつに歌舞伎役者が普段どんな人間かなんてことはどうでもいいし、中元すず香は「芸の人」なので、小屋が立ったときだけ舞台の上でカブいてくれればそれでいい。実際にSU-METALの芸の力は只事ではなく、さくら学院時代に異様で異質で過剰で悪目立ちだった部分が、全部ひっくり返って美点に、あるいは破壊力になっているのだから、芸能というのは面白いものである*3。そもそも「世を忍ぶ仮の姿」という設定自体がさくら学院とは相容れないものだし、全人格的な表現で勝負するさくら学院では、神は最初から菊地最愛だったのであるが*4

*1:SU-METALばかり見ている状態でリピート再生している私は、論理的には中元すず香に惑溺していることになるのだが、「それは違う」と自信を持って言える根拠がどこかにあるはずだ。とりあえずは、演芸を鑑賞する目線と演者に入れ込むファン心理は別物であると言っておく。しかしこのところ、今までガン無視していたSU-METALのことばかり書いてる気がするが、気のせいだろう。

*2:細かく説明することは控えるが、端的に言ってSU-METALはヘンだ。そのどこかイビツな体の動きと、無理に無理を重ねて押し切っていくさまが、トライアングル全体の動きにある種の味わい(もしくは一抹の不安)を与えていて、左右2名のまっとうなダンサーだけでは表現できない独自性が図らずも生まれてしまったのである。芸能というのは、ダメな要素を表現の核に昇華させる競争だとも言える。クリーンで引っ掛かりのない素材をキレイに表現したところで、そんなものには誰も目を止めない。エンタメの世界でグローバルに成功している人物は、みんなどこか極端に醜い部分を持っているではないか。

*3:その芸の力がどこから来ているのかは謎だが、最近の発言を見ていると(見てんじゃん)、内向的に蓄積したものがだんだん外にこぼれるようになってきた気もする。しかしまだ、公の場ではキチンと喋らなくてはならないという自覚、縛りが強すぎるせいか、本来の人間的な味がぜんぜん出ていない。優等生タイプでもないのに優等生っぽくまとめようとするからちっとも面白くない。だから目を留める気にもならなくて、MOAからときどきYUIに視線が移るときの通り道になってしまうのである。そのときにカスった分を「2%」としてカウントしました。でもさくら学院のときは、もっとぺーらかぺーらか自由に喋っていたではないか。それで何がいけないんですか。あんな感じでやってくれたら、今度は中元さんから目が離せなくなるかもしれない。ええけぇ、気楽にやりんさい。あなたは地金が出たほうが絶対に魅力的だ。出して恥ずかしいような地金は、あなたにはないでしょう。横に本物の優等生が2人もいるんだから、任せておけばいいんです。ときどき寝落ちする優等生もいますがね。

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*4:しかし本当に好きな子は下にも置かない扱いをしてしまうから、なかなか距離が縮まらない。そして隣にくっついてるどうでもいい子に仲介役を頼んだり、気晴らしにからかったりしてるうちに、なんだか心が通じてきたりするのはままあることである。そのあげく、そもそも「本当に好き」とはどういうことなのか、考え始めたりもするわけだ。あぶないな。

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