中元すず香さんが好きです

君も大きな声で言ってみよう

興味があるんだかないんだか

すず香先輩に感化されて、人生の傍観者でいるのはやめよう、自分の人生を生き直そう、仕事でもう一花咲かせたれと思って、年初からブログをやめてというか音楽や趣味全般をやめて、仕事の幅を広げる勉強を続けてきて、軌道に乗ってきたのでついでにこのクソブログも非公開にしてスッキリして、これで八十までは現役だあって感じだった。それはそうなんだが、非公開にした時期と新生BABYMETALの開始が重なったもんだから、もしかしたら新体制にヘソを曲げて、それでブログを閉じたように見えるかもしれんなと思った。

そういうことじゃないです。中元すず香の存在を咀嚼して、エキスが骨まで浸透したので、もうリアルなすず香先輩に頼らなくても大丈夫になっただけです。実際あと何年生きられるのかはわからんけど、私はあきらめずに自分の人生を生きます。

新生BABYMETALは、頭にああいうものを被ると顔がぶちゃいくに見えるから、そこは非常に問題があると思いますが、ここ数年の退屈さと比べて、演芸としては格段に面白くなりました。ダンサーの存在もすばらしい効果を上げています。最愛さまも「センター感」が前面に出ていて、菊地最愛ほんらいの味を(ぶちゃいくでも)取り戻しつつある気がします。「むしろサイドには向いていない」人なので。

純粋に今のステージだけを見ていると、MOAMETALはSU-METALと完全にツートップな存在になりました。メイトの皆さんは、YUIMETALの抜けを埋めるために最愛ちゃんは必死になって頑張ったんだっていうストーリーが好きなようですが、たしかに頑張ったんでしょうけど、私はこれが菊地最愛という人の元々の実力なんだと思います。今のステージの一番の見どころはMOAMETALだとさえ言えます。それくらい、菊地最愛のパフォーマンスには「圧」を感じます。人間性と体の自由度が完全にシンクロしたみたいですね。これだけ中身が詰まった、重たい説得力があるダンサーって、なかなかいないと思います。*1

すず香先輩は相変わらずな雰囲気であるとはいえ、なんか憑き物が落ちたみたいに、水の中で歩いてる感じが消えました。ぱっつんぱっつんな無理筋もなくなりました。あぶなっかしくない中元すず香ってどうなのよとも思います。そうすると、ぶちゃいくでありつつ鼻持ちならないメインボーカルということになりますが、鼻持ちならないすず香さんは大変魅力的です。前に「BABYMETALが一番カッコいいと思ってるとしたら、それは中元すず香を完全に見くびった認識である」と言ったけど、そういうことです。名前はBABYMETALだけど、実質的には中元すず香の別プロジェクト(ゲスト:菊地最愛だと解釈することもできるからです。

面白いのは、菊地最愛がますます具体化して、動くたんびに「いい女」のオーラをバリバリ放ってくる一方で、すず香先輩がいつの間にか泥臭いところを消して抽象化されてきたことです。紙の上に筆で書いた人みたいになってきました。しかしそのぶんドヤ顔のほうがどんどん亢進していて、カッコいいんだけど、先輩のドヤ顔を見ると、なんだか練習をサボって屋上でタバコ吸いたくなっちゃう感じです。

水野さんについては、BABYMETALに戻ることが無条件に最良の帰結であるという、ファンの発想が私にはわかりません。なんでいつもBABYMETALに最上の価値が与えられるのでしょう。その枠は外してはいけないのですか。最終的に元に戻れば、その過程で何があってもいいわけですか。「BABYMETALは大丈夫」とか「脱退はしてないみたいだから安心した」とか、意味がわかりません。どういう正常性バイアスですか。生身の人間よりも組織の都合ですか。実際にどうなるかということではなく、考え方の問題です。そういえば昔、BABYMETALはのっぴきならない立場になったから解散なんかしてる場合じゃないとかいうのもあったな。すぐに個人を抑圧する方向に発想が行くタイプの人がいて、悪気がないだけにかえってタチが悪い。*2

まとめると、ショーとして、BABYMETALはとってもいい感じで改善されたと考えてます。つねづね気になっていた、どことなくイヤ~な感じがなくなりました。そしてそうなると、皮肉なことにこちらの関心の度合いも一方的に低くなっていく予感がしますけど。中元すず香さんは、むき出しの人間性で勝負するよりも、なんか頭がイイっぽい方向に舵を切った印象があります。

あそれから新曲ですね。それについても、セカンドアルバムにあった、ぎこちないくせに嫌味に振れた感じがなくなりました。「BABYMETAL」としての気負いがなくなったというか、最新の「日本のトレンド」にようやく追いついてきたみたいに聞こえます。ここしばらくは、たいしてトンガッた音楽をやってるわけでもないのに、意識だけ高い系でズレてる雰囲気があったけど、他の若い音楽と同じ土俵で戦えるようになったと言いますか。

あとはもう一歩進んで、前にも言ったみたいに「BABYMETALは歌謡曲」だって力強く自覚してくれたら最高なんですけど、そんなことはあり得ませんね。
でもヒデキの関連であれこれ記事を読んでたら、こんなものを見つけた。

今はぼくらみたいな仕事にもボーカリストとか、アーティストとかたくさんの呼び方があるけど、みんな歌手でいいと思う。もっと言えば、ジャンルもそう。日本語で歌っている歌は全部 "歌謡曲" でいいんじゃないかな。歌謡曲というアミューズメントパークにいろんなアトラクションがあると思えば、もっともっと音楽が楽しめると思うよ。

私が言ってもなんの説得力もないですが、野口五郎くらいの人が言ってくれると頼もしいですね。歌謡曲を聴き込んだことがない人は、歌謡曲をバカにします。

 

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「SUとMOAはYUIが戻って来る場所を守るために逆境の中で必死に頑張ってる」とか、真顔で言いますかそれ。そういうメルヘンなストーリーだってあってもいいとは思いますけど、そもそもBABYMETALっていま「逆境」だったの? むしろいろんな懸念材料がスパスパ解消されて、すごく動きやすくなったんではないでしょうか。―BABYMETAL的には。その代わり、メタルマーケットの外にはもう出なくていい、ニッチで行こうって見切りをつけたみたいですけど。まあ、暴れん坊的な資質を秘めていた水野君を手放したら、そっち方面の可能性は絶たれるでしょう。BABYMETALのファシリテーター菊地最愛であり、革命家水野由結であったわけですから。秘めたまんまで終わらせてはいけない資質ではありました。そつのないダンサーとしてしか水野君を評価しなかったのはマズかったですね。あんだけ面白いポテンシャルがある人を。なんといっても、BABYMETALを体現しながら、常にBABYMETALのアンチテーゼとして機能できる人ですから。独特の声もそうだし、ゆいラグもそうだし、いつも何かザラッと苦い味がするものを一滴垂らしてみせる存在でありました。あっちの2人はいつもあんな感じだし、言ってみれば、SUとMOAは今現在の正解を躊躇なく選ぶ人たちで、YUIは明日の正解を探し続ける人という感じでしょうか。「あっちの2人のあんな感じ」だけでポンポンと物事が進んでいくというのも、それはそれで味わいに欠ける気はします。

 

*1:メイトさんたちにとって今のBABYMETALは「暫定」なのかもしれませんが、私は非常に気に入ってます。ここ2年くらい鼻で笑って見ていた態度が一変しました。ちょろいです。

*2:私は、聡明な水野さんはプロとしてのシビアで客観的な判断で "降りた" んだと思ってます。それを実質的には許し、形式的には許していないこの状況が、「ご心配をおかけしました」の一言でニコニコと旧に復したときに、皆さんは「おかえりぃ」と言って胸をなでおろすのでしょうか。だいたい、戻ってきた水野君に何をやらせたいのでしょう。また性懲りもなく菊地さんとシンクロさせて、前とおんなじようなことをさせたいんですか。それはもう「無理」ですね。無理が通れば道理は引っ込むのかもしれませんけど、なんでそこだけ、水野由結菊地最愛の個性の違いを捨象して考えられるのかわかりません。なんで水野さんがBABYMETALのシンメトリーに殉じなきゃならんのでしょう。オリンピックの開会式みたいなピッチリとした "機械仕掛け" が見たいというのならわからんでもないですけど、BABYMETALにはそういうものを求めてるんですか。もう今までで十分、水野君を宝の持ち腐れにしてきたじゃないですか。

イタイとかカユイとか

最近すず香先輩に対する情念とか怒りとかがすっかり薄くなっちゃったなって思ってて、それは自分の生活がどんどん忙しくなってきたからっていうのもあるが、どうかすると、中元すず香に対する私の執着は単に「気のせい」だったのかもしれんとか思えてきた。

気のせいでブログを書いたわけだ。ただの錯覚である。錯覚でもなんでも、なんかしらもっともらしいことが書けてればよかったが、そもそもリアルタイムで情報を追っかけてコメントするとか、利発そうな感じで分析してみせるとか、何か斬新な視点を提供するとか、そういうのにはまったく関心がないし、と言うよりも能力に著しく欠けるから、ただ痛いとか痒いとかいう下等生物みたいな反応をしてきたんだなってことだけはわかった。読み返してみたら。

だから言ってることに繰り返しが多いし、おんなじ文章をコピペして一人で反芻したりしている。バカ丸出しだが、そのバカが熱心に取り上げているのが、このヘドバンギャだった。

中元すず香が聴きたくなると戻るところ。
「成長」なんていうのは凡人がするもんだとは思わんかね。
今よりもよっぽど表現が成熟してるではないか。フレージングの機微に対する配慮が行き届いている。歌い方がなぜか "大人" なのである。BABYMETALのボーカリストはこうでなきゃいけない

 

この感想が「錯覚」であったことを確認するのは今しかないと思って、あらためて再生してみた。そしたら「でんせつのぉ、く」の時点でGoose bumpsぶわぁぁぁぁぁぁで喉の奥に変なカタマリがぐわぁぁぁぁぁぁで、私にも仕事の納期というものがあるので、聴いたことを本当に後悔しました。錯覚は錯覚でも、過小評価のほうだったからです。
私もバカだが、中元さんあなたもバカとか異常とか、そんなエクストリームな言い方でしかこの歌は人に説明できませんってば。

時間というのは過去から未来に進むのではなく、未来から現在、そして過去に流れているのだと言う人がいるが、少なくともすず香先輩については、過去から未来に単線的に時間が進んでいないことはたしかである。そこ。中元すず香は中空の「そこ」だけに生きてるんであって、凡人とは時間の感覚が違う。だからつられて私の頭もねじれて、「前世のどこかで私はあなたの息子だった気がします」とか言い出すのである。すず香先輩は、ハタチになって初めて大人になったわけではないのである。今からでも遅くないので、中元すず香さんに養子縁組をしてもらって、息子になりたい。

 

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